おなじきもち

今日硫黄島からの手紙を見てきました。レディースデイだし。でも行った先の映画館で、どうぶつの森が満席だったのに驚き。そう言えばもう冬休み始まったもんね…んで肝心の映画ですが、思った通りだだ泣きでした。

個人的には西郷よりも清水に感情移入してました。西郷はあの時代にとっちゃ非国民かもしれないけど、凄く強い人だと思います。生きて還るって言える人だから。だから、西郷が軸になっての目線っていうのは分かる気がしました。でも、対称的に清水は弱い人だったなーと。弱いって言うか迷う人、かな。ムカデを怖がったり、玉砕の時震えて中々手榴弾を引っ張れなかったり、ある意味で誰より人間らしい人ではないかと。今まで正しいと思っていた信念が揺らいじゃうのは、あの時代の中で物凄くきついと思う。彼と犬のシーンから涙が止まりませんでした。彼の最期は皮肉だけど、心から泣いてくれる人がいて良かったと思う。
西郷のラストは驚きました。そしてあの笑みが怖かった。あのボロボロになった歯がリアルで。やっぱり、って言って良いのか分からないけど、二宮はやっぱ天才だと思う。奥さんといた西郷の佇まいはちゃんと旦那さんだったし、清水を諭す場面も経験のある人に見えた。凄みがありました。

誰かを想う気持ちは、誰も持ってるもの。映画が終わって、オレンジと青が重なる夕日の空を見て、無性に泣きたくなりました。